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2022年1月

2022年1月31日 (月)

2台ピアノによる即興演奏のこと

 1月30日に行われた即興ピアニスト照内央晴さんとの2台ピアノによる即興演奏@クラシックス、お運びお聴きくださりありがとうございます。

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2台ピアノの即興は生まれて初めて。今回は、照内さんの胸をお借りするつもりで臨んだライブでした。
まったく何の打ち合わせも、当然リハーサルもなく、お昼前にカフェで待ち合わせをして、一緒にお昼を食べて、たわいもないことを話して会場入り。

クラシックスではマスターの横田さんがセッティングしてくださる2台のグランドピアノの様子をどきどきしながら拝見して、少しだけピアノたちに挨拶をしてライブが始まるのを待つことに。

その時、照内さんがピアノを吹き始めたのです。
え、ピアノを拭く?鍵盤だけではなく、ピアノ全体をていねいに、優しく。
この人は、本当にピアノを大切にしているのだ。

何十年も関わってきているはずのに、2台ピアノが合わさった時、その曲線の美しさを今日初めて気づき、自分が伝えたい思いを音楽にして送り出しくれる一番の理解者であるピアノを、わたしはなんとぞんざいに扱ってきていたのだろう。
演奏が始まる前に、頭はピアノのことでいっぱいになっていました。

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演奏が始まり、ピアノのこと、そして妙に閑散とした人気のない渋谷の情景を思いながら、照内さんの音と向き合い、すれ違い、混じり合いながら、気づけばあっという間に40分が過ぎていました。

休憩中にお客さまとお話しをする中で、急に歌いたくなったのですが、如何せんわたしはリアルなうたは歌えません。それでも後半、照内さんと組み合いながら頭に聴こえてきた何かを必死に歌っていました。今思い起こせば、あれはグレゴリオ聖歌とカルミナブラーナだったと思います。
きっと、即興演奏のスキルにはご法度なことをいっぱいやっちまい、やりたい放題の即興演奏でしたが、照内さんのお力に支えられて、二人で描いた80分の情景をお客さまにお届けできたのではないか。そうでありますように。

照内さん、クラシックス横田さん、本当にありがとうございます。

またいつか、照内さんとご一緒できる日がくるように精進せねばと思いつつ、今日のピアノプレイは、自分のピアノソロにも繋がる流れだという手応えがありました。

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2022年1月13日 (木)

Eternal flame -エターナル フレイム-


ソプラノ高橋美千子とコンポーザーピアニストshezooによるデュオユニット、Eternal flame。


出会いは、高橋がアンサンブル・プラネタの歌手、shezooがアウラの編曲家として活動した時期に遡る。ふたつの姉妹関係にあるアカペラグループを通して互いの存在を強く認識しながらも、高橋は演奏活動を深めるため渡仏、shezooはメディアへの音楽制作、ライブシーンでの活動、それぞれの道を歩んでゆく。

コロナ禍の2020年、高橋はshezooの作品「Moons」に感銘を受け自身の古楽ユニット《たまひび》で歌い、shezooは高橋の舞台映像を見て衝撃を受ける。

2021年。shezooがバッハのマタイ受難曲をベースに今の世界を描く「マタイ受難曲2021」の上演を通してのやり取りから、互いのデュオへの可能性を模索し実現した横浜エアジンでのデュオライブ。ここで2人はこれまで感じたことのない大きな共鳴を互いに受けることとなる。

shezooのピアノが描く壮大な世界観に支えられて、古楽、現代、民族音楽、オペラと幅広く歌う高橋の表現がshezooの歌曲、さらには器楽曲までにも命を吹き込む。2人がなし得る全ての世界を「永遠の炎」「闇を照らす智慧の光」にたとえ2022年Eternal flame(エターナルフレイム)と名付け活動を開始する。

2022年1月 2日 (日)

駅伝

子供の頃からよく行っている箱根が大好きです。そして箱根駅伝も大好きです。

中継を見ながら、こここはあそこだ、ここにはこの間行ったっけ、などと思いながら、一心不乱に走る選手たちをのほほんと応援します。


その中でも特に応援しているのが、法政の5区、山登りを担当していた青木涼真選手です。決して目立つタイプではないのですが、気がつくと箱根の登り坂を黙々と進んでいて、何人も牛蒡抜きにしていく姿にいつもワクワクしていました。


青木選手は卒業後、実業団のホンダに入社して、昨年に引き続き、今年の元旦、実業団駅伝で5区を担当、区間2位の成績でした。知らなかったのですが、東京2020の長距離にも出場していたとか。


そして今年、なんとホンダは1位、優勝したのです。

ゴールで最終走者を出迎える部員たちの中に目を赤くしている人がいる。

あれ、どこかでみたことがあるなと思ったら、あの東京五輪の選考会で全員が周りの様子を伺う中、序盤から快走をして全体を引っ張ったものの、最終的には14位に終わった設楽選手でした。オリンピックへの出場も最有力と目されていたひとだけに、その走り方は賛否両論だったと記憶しています。


その設楽選手、そういえば走っていない。設楽選手はスター選手なだけに、昨年までは当然エースとして、チームホンダを引っ張っていたはず。

解説を聞いてみると、今年は入部3年以内の若手で登板者を組み、設楽選手はサポートに回ったというではないですか。


設楽という人、今年のチームとしては決して目立つ存在ではなかったけれど、きっとサポートとしていい仕事をしたに違いない。人はひとりでできることは限られているけど、他人との関わりから生み出されるエネルギーには、本当に何倍にも増幅する可能性があるということをあらためて知らされました。最後に、胴上げをされていた設楽選手、本当に嬉しかったんだろうな。そしてきっとまた、走りたいと思っているに違いない。


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