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2021年4月

2021年4月24日 (土)

5月6日砂漠の狐 LIVE延期のお知らせ

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5月8日に予定されていた砂漠の狐LIVE@Li-poは6月20日に延期となりました。
ご予約の方には担当者よりご連絡を差し上げます。
ご来場を予定されていたみなさまには大変申し訳ありません。

せめてものお詫びに、昨年越生山猫軒で録音された行川さをり、田中邦和、shezoo砂漠の狐によるA time for loveをお届けいたします。

改めて6月20日、日曜日の15:00からのライブとなります。
どうぞよろしくお願い致します。

イベントページ↓
https://fb.me/e/2fBWRWQa6

2021年4月19日 (月)

透明な庭+林栄一

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透明な庭は、庭にとんでもない場所を作ってしまった。
目をつぶると肌で感じ、脳が揺さぶられ、鼓動が高鳴る林さんの音が蘇る。

 

今年初めての透明な庭ライブ。
相方の藤野由佳さんとのサウンドは、たしかこんな手応えだったと思っていたはずが、ゲストのsax林栄一さんが加わったサウンドは、想像を遥かに超えるものだった。

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見えていた風景、あるはずの道、舞い降りた鳥、差し込む日差し、すべてが少しずつ姿を変え、見知らぬ場所へ迷い込んみ、様々な世界へと吸い込まれてゆく。しかしふと気づくと、またもとの場所に戻っていた。

 

透明な庭は大きな何かを林さんから受け取ったのかもしれない。
その大切なものを本当に受け取れたのかどうか、その答えを全部、作品に詰めよう。

 

願っただけでは何も進まないけれど、まずはもらったshezooだるまに目を入れてみる。

片目が開いて、見たものと見えたもの。そしてまだ、見ないものと見えないもの。

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🍀
次回、透明な庭ライブは、6月3日、横浜エアジンで久々のメンバーふたりでのライブとなります。

2021年4月 7日 (水)

マタイ受難曲2021のことだけじゃなくて

音楽はみんなのものだということがわかった。
もちろん音楽がいらない人もいるだろうけれど、必要な人の数だけいろんな音楽もある。

 
それでは、わたしはなぜ音楽を音楽に関わっているんだろう。なんのために音楽を生み出しているのか。自己表現のひとつとして、誰かに何かを伝えたい?

 
スタジオや納品する作曲の仕事とは別に、ライブの現場に置いてはずいぶん長い間、あなたが何をしたいかわからないと言われてきた。理論がわかっていないわけではないはずだけれど、音を出す瞬間になると、そこに考えは及ぶことがなく、ただ自分に鳴っている音を出してしまう。

まわりの音楽を邪魔するわけではなく、その音がここにはきっと素敵だと感じるからこそ生み出す自分のそれは、周りのミュージシャンに対しては「わきまえない」音楽だったんだということがわかってきた。そんな中でも、その自分勝手な音に共鳴してくれる人もいた。それが林栄一さんだった。


たくさんのミュージシャンに迷惑をかけながら、少しずつ自分の言語を理解してくれる人たちに出会いながら、ここ数年はとても心豊かに音楽を生み出し始めることができてきた。
それでもまだ、自分自身と音楽との関係性にどこかしっくりしていなかったのは事実だった。

 
2月に上演したマタイ受難曲2021の準備段階、周りがとても不安そうなのを肌で感じていた。そりゃそうだ、口ではあーだこーだshezooは言っているけれど、実際バッハにボカロが参加するだの、エヴァンゲリストは歌手ではなくて役者だの、何を言っているんだろう、それこそ何がしたいのか、わからなかったに違いない。

 わたし自身は、マタイ受難曲本体の原作とは違う楽器編成や歌手のポテンシャルによる音楽的な構築、調教師・酒井さんによるボカロの音楽的な質の高さによる対応力、バッハが最も伝えたい「人は嘘をつく」ということの現代における意味を踏まえたプロットの作成を役者の二人と共に脚本として育てていく中、ひとつひとつのパーツが組み合わされていくことで、たしかな手応えを感じていたけれど、ゲネプロでその全容が見えるまで、それはそれは不安だっただろう。

今となれば、大変申し訳ないことをしたと思うばかりだけれど、それにもかかわらず、プロデューサーの岩神さんをはじめとして、企画に携わってくれたスタッフ、参加メンバーがそんなことを噯にも出さず、それぞれができることに全力を尽くしてくれたことに改めて感謝をせずにはいられない。

 
そうして、たぶん誰もが見たことのなかったマタイ受難曲を届けることができた。でもそれは目的でも達成でもなくて、自分にとっては、やっと何がしたいかを伝える第1歩を踏み出したに過ぎない。


そんなことをぼんやりと感じながらも、ライブは次々とやってきた。

まずはバイオリン桑野聖さん、フルート北沢直子さん、ベース西嶋徹さんとの バッハとピアソラ祭り@エアジン。
バッハの「音楽の捧げ物」を中心にピアソラと拙作の小品を演奏したのだけれど、「音楽の捧げ物」は吐きそうなほど難しくて、メンバー全員、もちろん自分自身も死ぬ思いをしながら臨んだライブではあったものの、3人とともに作った時間、わたしの心はとても自由だった。

そして4月3日、4日のふたつのライブ。
3日にはソプラノの高橋美千子さんと、4日はチェロの平山織絵さんとのデュオ。
お二人とも、リハーサルの直前に加えて、この間にとても大切人を亡くしていた。
そのことは、選曲にも影響したし、リハーサルで演奏する時も感じざるを得ない、考えざるを得ないことだった。

美千子さんは、とてつもない歌手だ。歌手であるけれど、表現媒体は声に止まらない、オカルトのようだけれど、たぶん魂とか周りにいる霊とか、すべてのものを引き連れて世界を作る。
そこで彼女はわたしに、何をしてもいい、という。はじめは遠慮しながら。でも気づけば、なんに気兼ねすることもない、彼女との時間のみを感じ取ってエアジンのピアノと共に音や何かを送り出していた。

このライブでのできごとは、あまりにも衝撃的だった。

 
次の日は昼から織絵さんとのライブ。きっと前日の余波を引きずっていたと思う。
なのに、織絵さんのチェロがわたしに訴えてくる力は、昨日とは別の力をわたしにくれた。
カフェ・ブールマンの、時々拗ねるピアノが、なぜだろう、ものすごくわたしのいうことを素直に聞いてくれた。

 
二日間を聴いてくれた人が、花をくれた。
この花を見たらshezooだと思ったという。
そうなのかな、自分こんな鮮やかな色してるんだろうか。

 
花瓶に花を生けようとしたら、小さなカードを見つけた。
 異次元♡を魅せてください

 
やっと腑に落ちた。

そうか、わたしは、ちゃんとしたきまりに従って表現することに専念しなくてもいいのかもしれない。

すべてをひっくるめて、なにがしたいかわからない、異次元を表現してもいいのかもしれない。

こんなことを書くと、なに勘違いしてるのとお叱りを受けそうだけれど、甘んじてそのお言葉を受けます。
勘違いでかまわない、その勘違いから見たことのない、聴いたことのない、ありえないことを届けることができるのであれば、本望だもの。
そう決めた。
  

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2021年4月 4日 (日)

みんなの音楽はなんのためにあるのか


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音楽はだれのものなのか。
少し前に見た宝塚の「fff」では、教会や支配者に音楽を捧げてきた先人を見つめながら、民衆のための音楽を作るベートーベンの苦悩が描かれていた。


音楽が大衆のものになってから久しい。そして世界中の音楽が、どこにいても誰にでも瞬時で手に入る今の時代になって、音楽は個人のものになったように見えた。しかもコロナ禍の訪れによって、ライブハウスやコンサートホールでの演奏すらも、配信で個人へと送られ、益々閉じてしまったように思えた。



美千子さんはわたしを共演者に選んでくれた。しかも好きに演奏していいという。

実際にやってみてわかったこと。彼女は今生まれようとしている音楽を、自分のすべてを通して伝えたい、ただそれだけを求めて歌を表現している。彼女が音楽を通して何かを描くためには自由に広がる空間が必要だった。そこに臆すことも迷うこともなく、その世界に溶け込み、自分の色でさらなる世界を共に描いていく。

そうか、それを目の当たりにした聴き手が、さらにその世界を共に垣間見たとしたならば、音楽はどこまでも共有することで生きているものであることを感じる。

たとえその場に居合わせられなかったとしても、世界を招き入れてくれた人たちのもとで、閉じることなく、さらに増幅し生きてゆく。 

美千子さんがやりたかったことは、そういうことなのだ。
しかもこれは、ライブでしかなし得ないということ。



今夜お届けしたアイヌ民謡、古楽、フォーレ、バッハ、朧月夜、ペルト、アルバンベルク、モンゴル、shezoo...。
間、息遣い、残響、記憶。そこから一音を鳴らすことにこれほど神経を集中させたライブは稀だ。
美千子さんと共に描きたい世界がまだまだあり過ぎる。



高橋美千子&shezooスペシャルデュオナイト@エアジンにお運びくださった方、配信をお聴きくださったみなさま、心からお礼を申し上げます🍀

2021年4月 3日 (土)

平山織絵さんと倭文織shezoo-Oriのこと

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平山織絵さんとのデュオ、倭文織shezoo-Oriのライブのためのリハーサルがありました。

織絵さんは新曲を書いていました。
決して言葉数は多くないけれど、たくさんの想いが詰まった、それはそれは美しい曲です。

そしてもうひとつ。現代音楽作曲家メシアンがナチスの捕虜となった時に収容所で書いた「世の終わりのための四重奏曲」からチェロのソロ曲「イエスの永遠性への讃歌」を演奏します。
様々な災いの訪れる世の中に対して永遠の平和を少しずつ、少しずつ歌いあげる織絵さんのチェロには、ただただ引き込まれていくのです。
😊

今回は配信がありません。
倭文織shezoo-Oriが特別な思いで臨む今回のライブ、この音楽を聴いていただくには、カフェ・ブールマンに足を運んでいただくしかありません。
行ってみよう、と思われた方はshezooへご連絡ください。
どうぞこの時間をお聴き逃されませんように💝


倭文織shezoo-Oriデュオライブ@成城学園カフェ・ブールマン

日時:228日(日)14:30open/15:00start 2ステージ入れ替えなし

場所:成城学園カフェ・ブールマン

   世田谷区成城6-16-5カサローザ成城2

料金:¥3,000 2オーダー

予約問合:03-3484-0047 info.cafebeulmans@gmail.com

出演:倭文織shezoo-Ori

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2021年4月 1日 (木)

高橋美千子さんのこと


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はじめての誰かにピアノを弾く時、音楽の先に見えるものを探していることが多い。
あるときはピリピリしながら、あるときは不安に気持ちで、もちろんあるときは楽しんだり驚いたりしながら。


今日、ソプラノの高橋美千子さんと演奏している時、わたしはびっくりするほど何も探していなかったし、その時間はずっと前からこの先までも続いていて、美千子さんの紡ぎ出す糸を絡めて織り上げていくだけ。
まったく知らない曲は旧知の顔を持ち、これまで幾度と演奏した曲は初めて見る顔をしていました。


🍀
『高橋美千子shezooデュオ@横浜エアジン』
高橋美千子 (soprano) shezoo(piano)
日時:4月3(土)   開場17:30 / 開演18:00
場所:横浜エアジン 
料金:
店内LIVE:soldout
有料配信:¥2500(2週間見放題)  https://umemotomusica.stores.jp/.../6038d5c36e84d51108295cf5

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