おねしょのように
おねしょのように
おねしょのように
マタイ受難曲2021が終わっても、結局やらねばならないことがたまっていただけで、むしろ時間はカツカツになってしまったのだけれど、どうしても見たいものは見る。
80+3歳 伊東四朗さんの「みんながらくた」、あまりにも映像が美しくてセリフが架空言語の「異端の鳥」、そして昨日の「おねしょのように」。
あの世のこの世と、記憶と願望と、夢と現実と、嘘と本当と、いったりきたり彷徨う人の心情を言葉で描ききる。
音楽はあくまでも照明や装置と同じように、そこに必要なものとしてある。余計な主張はしないし、囁く時も、大音量の時も言葉を生かし続ける。
ああ、自分の作る音楽の、なんとtoo muchなことよ。
「おねしょのように」の演出も音楽も手がける糸井幸之介さんの、まるで詩のような脚本。普段は音楽に敏感な耳のフィルターをはずして、言葉から情景を思い浮かべる。
あれほどマタイ受難曲2021で聴いていたはずの西田夏奈子さんが放つ言葉は、全く別の響きで全身を駆け抜けていった。
観劇ツアーの最後を予定していたハツビロコウの「かもめ」は中止となった。
ここでは2021もう一人のエァヴンゲリスト、千賀由紀子さんが出演を予定していた。
この一連の流れは、エフをどうしよう、くすりをどうしようと毎晩3人で話しあっていたストーリーの続きを見ているような錯覚に陥ってしまう。
自分自身で決められないことがあったよ、エフ。
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