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2009年4月 3日 (金)

メッセージ

東郷青児美術館に、館勝生の絵を見に行く。

都会のまん中に建つビルの上層階にこんな空間があるということを、なんとも不思議に感じる。


高速エレベーターを降りると、窓の外には厚い雲に覆われた空とかすむ街並みが広がっていた。

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彼は比奈一の名で写真家としても活躍していたという。
大切な友人の日記で彼の存在を知って以来、どうしても彼の作品が見たかった。


友人は、日記の中でこう綴っている。


最後の日記には

油絵の道具・ペインティングナイフの写真。

切り取られた身体という タイトル

比奈一さんの最後の表現とラストメッセージだったのでしょうか。


表現は、死なない。
彼の作品に触れて
そう、思った。


ほとばしる感情の隆起がキャンバスから飛び出し
見る者に向けて叫び続ける。

去年から今年にかけては、二次的、あるいは三次的な立場で音楽を制作をしてきた。
確かに、音楽という表現の特性を持ってすれば、BGMという存在も含めて、音楽を職業にすること、仕事としての成立はその機会の方が多いのも当然だし、コラボレーションという作業は、基本的に孤独な制作の現場では楽しいものでもある。


ずっと以前、何の束縛もなく、日々の想いをすくいあげるたり切り取ったりしながら、詩を作り、メロディーをくちずさみ、曲を書いていたことを思い出す。


Photo

日々、音楽に囲まれて過ごせる幸せを感じながら、たまには誰も触れたことのない真っ白なキャンバスと向き合うことも必要なのかもしれない。

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