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2008年12月 4日 (木)

トンネルの向こう側

Heart

今年最後のライヴ終了。

考えてみれば、昨年から急にライヴの数が増えた。
加えてソロライヴがずいぶん多かった。
昨年リリースした「nature circle」がソロアルバムだったから、当然の流れとも言えるけれど。


日々の仕事として新たな作品は作っているものの、ことソロについてはやたらと「nature circle」が付いて廻った。(セールスも積極的に協力せねばならないしヽ(´▽`)/)夏に録音予定のソロアルバムが先送りになった事もあって、結果なかなか新曲を聴いてもらう機会を逸していた。
自分の中で新曲のハードルがじりじりと上がっている状況に、このところ少々当惑しジレンマを感じていたのも事実。

とはいえ、やっとという感じで巡って来た今日のライヴ。

先日、大好きなピアニスト黒田京子さんからのメールに
「譜面に書かれたものを演奏することと、まったく何も決めずに即興演奏することが、自分の中では等価になったように思っています。以前から作曲と即興演奏のことをずっと考えていましたが、やっとそのあたりのことが溶けた感じがしています。
なーんてことも、多分shezooちゃんが書き送ってきてくれたことと重なるところがあるような気がしています。」
という言葉があった。

自分が書いた音符を読み取り、演奏に魂を注いでくれるミュージシャンに楽譜を提供したり、たくさんの決めごとの中で作品を作ることが多い自分の環境に於いては、深く考えて選んだ音を「書き置く」という行為も大切な訳であり、作曲と即興が等価というにはほど遠い。

でも、私の中で何かが確実に変わって来ている。
それが何を意味するのかは、来年以降の自分を見つめて行こう。


2008年も残り1ヶ月。
作曲とアレンジの宿題がどっちゃり溜まっている。

わはははは…


+works
「石油コンビナート#1」
「石油コンビナート#2」
「Tapering Cloud(涙型の雨)」


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コメント

先日はPiano音楽を堪能いたしました。

ミリアム・アルターというベルギーのJazzPianistは曲やアレンジを提供して自らはPianoを弾かずにその音楽を演奏するのに適したミュージシャン(Dサルーシ、Jモレレンバウム、Jバロンなど)を配置して素晴らしい音楽を作り出しています。

聞く方も(おそらく演奏側も)楽しみ方って無限にある気がします。

Seeperさん

ライヴを聴いてくださってありがとう。
同じ鍵盤プレイヤーとして楽しんでくださったのは嬉しい限りです。

アルターの事は聴いていたものの、意識してチェックしていませんでした。
教えてくださって感謝。
早速「Where is There」を購入しました。

自ら演奏する楽器も編成には一定ながら、一切プレイヤーとして参加しないというのは、作曲家としての作品に対する意識が相当違うものだと感じます。
私も機会があったら挑戦してみたいものです。


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