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2008年12月30日 (火)

時を刻む音

Nec_0009

気が付けば、今年もあと1日。


とにかく作曲した一年だった。
その中で日の目を見たもの、倉庫に格納されたもの、人からの反応や評価はともかくとして、どれも真摯に自分と向き合って生み出す事ができたと感じている。


そもそも音楽の着想はどこから生まれるのか。ある程度、テンプレートを使ったり、経験から得た記憶は辿れたとしても、それは音楽の根幹をなす決定的な要素には成り得ない。


ノイズや即興といった手法ではなく、あくまでもメロディーを待った「曲」を前提とすれば、本来は降ってくるという表現がふさわしいのかもしれない。

スティービー・ワンダーやフレディー・マーキュリーのような天才の音楽を聴くたびに、いったいどれだけの種が、この人たちの上に舞い降りたのか感じずにはいられない。その種が花を咲かせ実となり、私たちの耳に届けられる。

私の所にも、アートや文章、風景、そして生きざま、たくさんのものが種を運んで来てくれる。それをしばしば受け取り損じてしまうことがあるから、困ってしまうのだ。
そんな時は、そこに潜む何かを必死で探り、悩んでみる。自分と向き合うことで小さな糸口を見つけられた時、そしてその先にある一筋の光を掴めたら、自分というフィルターから生み出された小さな実が旅立って行く。


来年のライブは、1月17日土曜日の壺井さんとのデュオ@インエフから始まる。


どんな1年になるのだろう。
とにかく、無事新しい年を迎えることが出来る事、すべての人と、すべてのものに感謝。


2008年12月 9日 (火)

ピアノのために

ピアノのために
私は自分がわからない。
 
ミュージシャンとして、どうあるべきなのか。
作曲家として、どうあるべきなのか。
そして、ピアニストとしては、どうあるべきなのか。


ひとつだけ、わかっていること。
今はピアノを弾いている時が無性に楽しい。
こんな感覚を味わったことは、未だかつてなかった。


音楽は好き。
音楽を作り出すことも好き。
でも、演奏はずっと嫌いでした。
既存の曲はへたくそだし、自分自身の演奏でも思うような音を選んで弾けない。

ドビュッシーのPour le Piano「ピアノのために」
なんと指に優しい曲でしょう。
全く意識していなかったけれど、ピアノプレイのルーツは実はここだったのかなとか。


ピアノのため。


そうそこから行きついたのは
ベートーベンのピアノソナタ
心が落ち着くから何となく弾いてしまう。


そしてもうひとつは
バルトークのピアノ作品
ミクロコスモスも、大好きだったバガテルも書き譜とは思えないほど自然に弾ける。

だからね。
人生ってこんなものなんだ。

こんなにピアノを弾きたいと魂が感じているにもかかわらず
この時間をくくりのあるアレンジと作曲に費やさねばならないということ。


今の瞬間を大切に反芻しなかった自分に
あまりにも痛いお仕置きだと感じている。

2008年12月 4日 (木)

トンネルの向こう側

Heart

今年最後のライヴ終了。

考えてみれば、昨年から急にライヴの数が増えた。
加えてソロライヴがずいぶん多かった。
昨年リリースした「nature circle」がソロアルバムだったから、当然の流れとも言えるけれど。


日々の仕事として新たな作品は作っているものの、ことソロについてはやたらと「nature circle」が付いて廻った。(セールスも積極的に協力せねばならないしヽ(´▽`)/)夏に録音予定のソロアルバムが先送りになった事もあって、結果なかなか新曲を聴いてもらう機会を逸していた。
自分の中で新曲のハードルがじりじりと上がっている状況に、このところ少々当惑しジレンマを感じていたのも事実。

とはいえ、やっとという感じで巡って来た今日のライヴ。

先日、大好きなピアニスト黒田京子さんからのメールに
「譜面に書かれたものを演奏することと、まったく何も決めずに即興演奏することが、自分の中では等価になったように思っています。以前から作曲と即興演奏のことをずっと考えていましたが、やっとそのあたりのことが溶けた感じがしています。
なーんてことも、多分shezooちゃんが書き送ってきてくれたことと重なるところがあるような気がしています。」
という言葉があった。

自分が書いた音符を読み取り、演奏に魂を注いでくれるミュージシャンに楽譜を提供したり、たくさんの決めごとの中で作品を作ることが多い自分の環境に於いては、深く考えて選んだ音を「書き置く」という行為も大切な訳であり、作曲と即興が等価というにはほど遠い。

でも、私の中で何かが確実に変わって来ている。
それが何を意味するのかは、来年以降の自分を見つめて行こう。


2008年も残り1ヶ月。
作曲とアレンジの宿題がどっちゃり溜まっている。

わはははは…


+works
「石油コンビナート#1」
「石油コンビナート#2」
「Tapering Cloud(涙型の雨)」


2008年12月 3日 (水)

脱出ゲームの解き方

200811301642000

横浜トリエンナーレ
http://yokohamatriennale.jp/

→赤レンガ倉庫→新港ピア

表現する自由が与えられている時代に生きている事に感謝。

そういえば、外国人が全国8都道府県で落書き行脚していたという記事を思い出した。

彼らの作品の映像のひとつを見た時、とても惹かれるものがあった。
トリエンナーレの作品をすべて見た訳ではない無責任な中で、何も感じないものも多くあった。

帰宅後、NHKのニュースで「夜景」が人気ということが報じられていた。
工場コンビナート関連もクローズアップされていたこともあり、その映像の美しさにしばし痺れる。
ということで、夜景検定なるものがあるという。


クラシックスでのライヴ、予定を覆す何かの要素の方が膨らんでいて困っている。
有機物、無機物、炎、浮かぶ光。
自分の中で蠢くいくつかの同位体原子の曲を作ってみたいと思ったりする。

*shezooピアノソロライブ*
「eyes and ears vol.2」(新たな映像と甦る記憶への対話)

絵画と音楽のコラボレーション「nature circle」に続く新しい映像との出会いが、shezooの世界をさらに広げる一夜。

日時 12月4日(木)19時開場 19時半開演
料金  2,700円(前日までにご予約のかた)
    3,000円(当日料金)
場所 公園通りクラシックス
   渋谷区宇多川町19−5東京山手教会B1
   電話03-3464-2701
  (月曜定休、営業時間17時から22時)
予約 電話予約は公園通りクラシックスまで、営業時間内にお願いします。
   メール予約はお名前、人数、電話番号を明記の上、info@superboy.co.jpまでお申し込みください。確認のメールを返信いたします。
なお入場は、開場時にご来場頂いた順番でご案内致します。

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