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2008年8月 9日 (土)

涙型の雨

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灰色の空。


こんなに暑いのに、相変わらず曇りだ。
晴れていたって、暑いことに代りはないけれど、あのどんよりとした雲を見ていると、気持ちまで重く垂れ下がってくるから不思議。


オリンピックの名のもと、昨日中国では降雨ロケット弾が天に向かって放たれた。ロケット自身が自然界に及ぼす弊害があるという情報は聞こえてこないものの、どう見ても病んでいるとしか思えない空に対して人間が自分の都合で企てた作戦は、その指揮者曰く「神様のおかげ」で成功した。


頻発する地震による津波や天災の猛威の前に、人間があまりにも無力であることは百も承知の上、あたかも挑戦的な態度で自然の働きに戦いを挑む行為は、何を意味するのか。


各地で報告される集中豪雨による河川の氾濫に、内水は外海へ辿り着けず、行き場を失い、地上を彷徨っている。被害をより拡大している原因に、川底までにも及ぶ過剰な河川工事があるという事。これはもう、人災と言わざるを得ないのではないか。

豪雨、雷、突風を引き起こすものが、積乱雲が涙型に伸びた「テーパリング・クラウド」と呼ばれる雲だという。その尖った先から落ちる雨が、諍いのない、平和な世界を声高に叫ぶ地球に落とされた大量殺戮兵器のごとく、たくさんの命を奪っていく。

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